治療・機器について

トラネキサム酸(トランサミン)内服

対応院
武蔵小杉皮ふ科
こすぎ皮ふ科
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トラネキサム酸(トランサミン)には止血・抗炎症・抗アレルギー作用があり、元来じんましん・皮膚炎や出血を止める目的などで長く医療の現場で用いられてきました。
そのため、非常に安全性が高いといえます。
 
このトラネキサム酸(トランサミン)が美白目的で使われ始めたのは、肝斑を薄くする作用があることが報告されたからです。(肝斑とは頬骨あたりに左右対称にできる淡いシミの一種です)
 
トラネキサム酸(トランサミン)内服を続けることにより、徐々肝斑を含む各種シミやくすみが薄くなる効果を期待できます。
 
一方で、服用期間や用法容量を守らずに使用したり、病歴のある人や腎不全の人などは注意が必要です。

効果

effect

トラネキサム酸(トランサミン)は、タンパク質を構成する成分である必須アミノ酸リシンが元となったアミノ酸の一種です。
メラニン発生の原因のひとつと考えられている「プラスミン」をブロックすることでメラニンの産生を抑制し、その結果肝斑をはじめ各種シミを薄くする作用があると考えられています。

よくある質問

faq
  • トラネキサム酸(トランサミン)を内服することによる副作用はありますか?

    トラネキサム酸(トランサミン)を内服薬として長期間服用すると、血液が溶けにくくなって、固まりやすくなるという症状が現れる場合があります。
    服用期間には注意しましょう。

  • トラネキサム酸(トランサミン)を内服することによって、女性ホルモンの乱れの原因になりますか?

    いいえ。
    トラネキサム酸(トランサミン)は女性ホルモンに働きかける作用はありません。
    経口避妊薬の服用、妊娠、閉経などとの関わりから、肝斑の発症には女性ホルモンが大きく影響していると考えられています。
    ただし、トラネキサム酸(トランサミン)の作用メカニズムは、この女性ホルモンの乱れを修正するものでもありません。

  • 服用する際、どのような人が特に注意しなければなりませんか?

    血栓症のある人(脳血栓、心筋梗塞、血栓性静脈炎、肺塞栓症等)血栓症を起こすおそれのある人(以前に血栓症にかかったことがある人、家族が血栓症を起こした人、医師から先天性の凝固異常症を指摘されたことがある人、経口避妊薬・ホルモン補充療法などの血栓症を起こすおそれのある薬を服用している人)は、服用前に医師に相談してください。